アーカイブ

ファッションのルーツ

私のファッションのルーツといえるものは、物心ついたときから母が縫って着せてくれた少女服である。それを、野暮ったいと感じ、嫌だと思っていた時代もあったが、どこかでいつもその頃の価値観を基準にして服を選んでいることに気づく。アヴァンギャルドといわれる服も好きでよく着るが、中でもやはりどこかクラシックなテイストのあるものを手に取っている。そんな本質的なファッションの趣味が、今はまた愛しく思えるようになった。過去から現在へと続いてきた一本の線は、この先もまだずっと長く延びている。それはどこへ向かっているのだろう。私の第二のルーツともいえるイタリアのマダムたち、女をあきらめない粋なおばあさんたちのいる方向に辿り着けるだろうか。これからは、ゆっくり落ち着いた気持ちでその道を歩きながら、スタイルを成熟させていきたいと思うのである。