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「自分流の農業」を構築していかなければならないと悟る

最初は土壌改良剤を撒き、買ってきた肥料を施し、農薬をかけて教科書どおりに作物をつくっていました。ある時、妻が何やら本を読んで、「そんな不自然な農業はだめ」と言い出しました。食品添加物の怖さや、農産物・海産物そのものもいろいろな化学物質に毒されていることを知るようになりました。そんなわけで、それからは自分の畑でつくるものくらい、なるべく純粋なものをつくろうと思い直しました。ところが、野菜などは自然に放ったらかしでは育たないように人間が改良してしまっているのですね。草には負けるし虫には食われるしで、散々な結果になってしまいました。何か工夫しなければ、私たち家族が食べられるような野菜ができないことを思い知らされました。だからといって、はじめたころのように化学肥料や農薬まみれの野菜をつくるのは、もういやです。何かよい方法をと求めながら、有機農業や自然農業の本で勉強しました。なるほど、皆さんいろいろな工夫をして、けっこう頑張っているのだと感心し、勇気づけられました。この地域にも岩手有機農業研究会という集まりがあることを知り、早速入会しました。いろいろな皆さんと知り合いになって、いろいろな話を聞きたいと思ったのです。ところが入ってみると、実際に農業をやっている方は皆さん朴訥で、自分のノウハウをひけらかすようなことはしないで、黙々とわが道を行くような人たちばかりなのです。手を取って教えてくれそうな人はいませんでした。私も「自分流の農業」を構築していかなければならないと、その会に入ったことで悟りました。考えてみると、農業で生計を立てている人たちは、失敗すると生計を危うくすることとなります。私の場合は、道楽の失敗程度で済まされます。だったら私のほうが、かなり思い切ったことができるはずですね。そう思って、リサイクルショップなどいろいろなことをやってみました。