ロックアップ機能が開発されて、ATの欠点である燃費の向上と走行時の静粛性などが改善されました。従来、ATの燃費が悪いのは、エンジンで発生しか動力を100%そのままタイヤに伝えられないからでした。その理由は、トルクコンバータの滑りにありました。この滑りは、発進時からトップギヤになってもつねに起きていて、燃費の増加分は、普通に走っていても、MTの8〜10%はあったのですが、走行によっては、この差はさらに広がることもありました。そこで、これを少しでも少なくしようと工夫をこらしました。トルクコンバータの中で起きている滑りは、エンジンと直結すれば無くなると考え、エンジンからのトルクをトルクコンバータ内部のATFを介さないで、クルマがある一定の速度以上になったら、エンジン回転と直結するようにしたのです。その結果、エンジンの回転力はトルクコンバータ内のATFを経由しないで、機械的に直接、駆動力が伝達されるようになりますから、ATFのスリップによるエネルギーロスがなくなり、燃費の向上が大幅に図れるようになりました。もちろんトップギヤ時における騒音も減少されたことはいうまでもありません。
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